「ギター」が最適?
ギターやベースを郵送するとき、送り状の品名をどうするかというのは悩ましい問題なのかもしれません。実際、郵送で楽器を受け取る際、送り状に書かれている品名はさまざまです。
しかし当方から送る際はすべて「ギター」としています。運送会社が公開している情報、および個人的な経験から、それが最適だと考えます。
なぜ品名を書くのか
主要な運送会社のwebサイトをそれぞれ確認すると、いずれも「品名は具体的に書くように」となっています。「雑貨」や「衣類」といった総称ではなく、「キーホルダー」や「Tシャツ」といった具体的な品名を書くように例示されています。
法律や安全上の理由から郵送できない物があるため、内容物が特定できる必要があるようです。また、運ばれる区間によっては航空搭載されることになります。航空搭載の条件は郵送そのものの条件よりも更に厳しいため、その可否もやはり品名から判断されるのでしょう。
六角レンチ
ここで少し実体験。当方から航空搭載地域あてに六角レンチを送った際のこと。品名に「六角レンチ」は逆に具体的すぎると感じて「工具」としてしまいました。すると発送後に運送会社から具体的な品名確認の電話が入りました。
(ある程度通りのいい呼称なら「ドライバー」が良いのかな…?)などど思いつつも恐る恐る(?)「六角レンチ…でいいですかね?」と訊いたら「あーそれで全然大丈夫です!」とのこと。
「工具」では航空搭載が可能か判断がつかなかったということです。工具にもいろいろあり、その中には航空搭載不可の物もあるでしょう。この観点から言えば、品名は「航空搭載が可能であると示す」というより「航空搭載が不可な物ではないことを示す」ことが役割だと言ってもよいでしょう。
ともあれ、品名を適切に書かなかったことで余計な手間を取らせてしまいました。反省。
「楽器」は…?
上記の例からすると「楽器」では具体性を欠いているように思えます。考えらえる物品の範囲が広すぎて、郵送・航空搭載の条件に対してどのような物であるかの判断がつかないでしょう。もう一段階だけ具体的にして「ギター」と書けば、「ギター以外ではない」ことを明示できます。
ベースもギター
逆に「ギター」以上に細かい分類は運送会社に対して何の意味も持たないはずです。クラシックギターだろうが8弦トゥルーテンペラメントマルチスケールヘッドレスギターだろうがギターはギターです。
同様にベースも「エレクトリックベースギター」というギターの一種にすぎません。音楽・楽器の文脈ではギターとベースを区別して語ることに意味はありますが、その前提なしに「ベース」とだけ言われても何のことか分からないのが普通でしょう。
高級楽器在中 代替品なし
たまに見かける品名表記で「高級楽器在中 代替品なし」のようなものがあります。これでは具体的な品名とは言えません。
高級であるかどうか、というのは郵送の条件に対して何も影響しません。むしろ補償の限度額を超えるものは郵送できないとされているため、限度額よりも“高級”であるならそれはルール違反です。
また代替品のないような物についても運送会社によっては「お預かりできない場合がある」と公言しています。ルール違反その2。
品名にこのような書き方をするのは何故なのでしょう。届け先に対する配慮のアピールでしょうか。しかしそのために運送会社に対して具体的な品名を知らせないまま「高級だぞ!替えは無いぞ!!」とだけ強調するのはいかがなものかと思います。運送会社は全ての荷物を平等に扱うからこそ、そのサービスの質が実現していると考えます。自分の荷物に対してだけ特別な配慮を要求するのは泥棒と同じです。
「ギター」が最適!
以上から、個人的にはギター・ベースを送るときの品名は「ギター」とするのが最も理に適っていると考えます。それが品名が果たすべき役割を過不足なくこなす、ちょうどいい言葉のはずです。

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