Attitude Specialをヘッドレス化しました。
ビリーシーンモデルの2世代目であるLTDⅡと同時期に販売されていた廉価モデルです。
初代の廉価モデルAttitude65,75,85はPJでしたが、Specialはウーファー+Pで、面構えはビリーシーンモデルに近いです。
ヘッドレスブリッジは選択肢が複数ありましたが、私物用で使うつもりで用意していたNova製を使うことに。
一体型の台座なので四角くザグるだけです。
一般的にヘッドレスブリッジは、それぞれの弦をブリッジで巻き上げる構造のためいわゆるモノレールブリッジ的な形になります。そのため台座もブリッジごとに独立しているものが多いです。
そのような独立型だと弦の数や弦間の自由度が高く、またマルチスケールにも対応できるという利点があります。
ただ1つ1つの台座を落とし込み加工するのはそれなりにコストがかかるうえ、各ブリッジをキッチリ並行・等間隔に配置するのは難易度が高いです。それぞれのブリッジをアースに落とす必要もあります。
弦の数や間隔が普通でフレットも並行なら一体型の台座にする方が都合が良いでしょう。
見栄えも普通のブリッジに近い(?)ので、「いかにもヘッドレス」感は薄いんじゃないでしょうか。
ヘッドはE弦のペグ穴を残してエクステンダーキーを取り付けます。
断面に迷いがなくなってきました。
G~A弦はEgilegor Basses製ヘッドピースでロック。
ペグ側に通常のチューニング機能は要らないのでペグを切り取っています。
しかしブリッジでのチューニング代がそこまで長くないため、弦を最初に張るときに弛みを巻き上げる必要があります。そこでペグ断面にマイナス溝を掘り、弦を張るときにペグを回せるようにしました。
併せていくつか作業しました。交換されたウーファーPUのマウントネジのひとつが元の配線ザグリと重なって浮いているので、ザグリにネジ受けとなる土台を接着したり、
ピックガード複製と配線組込をしたり
完成。
ヘッドレスパーツは黒いことが多く、Novaもメーカーの標準は黒です。
でも黒パーツは”カッコイイ”感じになっちゃうので、銀色の方が似合う楽器も多いでしょう。
というわけで、いっぱい用意しました。
ヘッドレス化加工のご依頼、お待ちしております。
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