Enya X4 Pro リフレット

リフレット

フルカーボンながら手頃な価格のEnya。
今回はジャンボフレットへの打ち替えです。

元のフレット。細め低めです。

フレットを抜きます。フェノール樹脂(リッチライト)の指板に、ごく一般的なフレットが打たれていました。
フレット溝は広めで、木材よりも硬いフェノール樹脂に無理なくスタッドが噛む程度になっています。

元々の指板の状態はかなり良く、指板修正はごくわずかしか要りませんでした。
ピシッと直線が出ており、ほどよくfallawayがつけられてます。

フルカーボンでこの値段となると「とりあえず楽器の形に炭素繊維を固めただけの物体」なのではと思っていましたが、フレット溝幅の設定や指板の状態などから楽器としてキチンと作られているのが伝わってきます。

58118のニッケルを打ちます。

側面をなるべく立てて有効幅を広くするのをご希望です。
元の指板の角の丸まりとフレットとの段差を埋めます。

すり合わせして仕上げました。

フレット頂点の有効幅を可能な限り広くする仕上げになっています。

ナットはTusq。

完成。

手頃な価格の中国製品でありながら、作業を通して作りの良さに深く感心させられました。あとは長く使っていく中でどうなるか、というところでしょうか。剛性の高い素材でキッチリ作られているので、現時点で安心感はかなりあります。

ともあれ普通にリフレット出来る楽器であることが分かりました。今回は高さや仕上げを積極的に変更する目的でのリフレットでしたが、長く使ってフレットの摩耗やネックの変形が起きた場合でもリフレットで対応できます。安心して使える楽器と言えるでしょう。

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