マスキングテープでダムを作り、エポキシを流し込みます。
硬化待ち…
最終的にフレットに相当するくらい厚みを持たせます。
ナットと接する面もきちんと出します。
R出し
ナットも新しく作ります。まず1、4弦の位置を決め、
2、3弦を片側に寄せてできる1〜2弦の隙間を3等分すれば、各弦の端から端を等間隔にする場合の弦間が分かります。
溝を切り進めながら調整して仕上げていきます。
弦間は弾き心地や見栄えの好みで自由に設定して良いものですが、ベースの場合はこのように弦の端から端を等間隔にする方法を基本としています。
溝の底が指板面と揃うのが理屈上の理想ですが、実際に演奏するうえではそれよりほんの僅かに高いくらいが良いと感じます。
完成です。
スペック上は「約29インチ」となっていますが測ってみたところ実際は29.5インチほどでした。
短いスケールのおかげでネックの剛性感がきわめて高く、作業を通してとても強固なネックを扱っているかのように感じられるのが興味深かったです。
またその恩恵は運指のラクさだけでなくサウンドのパンチ感、ビブラートのかかりやすさもあり、この楽器のモチーフになっているような演奏を目指すには34インチよりむしろ適しているように思います。
ピックガード下の赤色さえ入っていなければ……
コメント